概説 ピエール・フォシャール歯科外科医

ベルンハード・W・ワインバーガー[B.W.Weinberger] 著

髙山直秀 訳

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ピエール・フォシャール(1678-1761)は<近代歯科学の父>として有名ではあるが、その業績も人物像も、これまであまり知られていない。

 

・歯科学は床屋や鍛冶屋から始まったとよく言われるが、1723年に完成したフォシャールの『歯科外科医』は歯科学を科学的なレベルに引き上げ、今日の歯科医療の基礎を築くのに貢献した。世界最初の歯科学教科書であり、当時認知されていた歯科技術をすべて体系的に科学的に集成し、実践的・理論的に記した実用的な著作として評価が高い。しかし今では入手困難であるため、その内容はほぼ分からなかった。

 

・本書は米国の歯科矯正専門医として著名で、歯科医史学の造詣が深い大家B.ワインバーガーが、フォシャールの生涯と業績についてまとめ、1941年にミネソタのピエール・フォシャール・アカデミーで出版した概説書の翻訳。

 

・多くの楽しい図版とわかりやすい文章で、わが国ではその内容が殆ど知られていない、この才能あふれる偉大な先人の歯科医学への功績と生涯が興味深くコンパクトにまとめられている。是非広くご一読いただきたい。


 <目 次>

 

第1章 フォシャールの登場  

第2章 歯科専門職への修練  

第3章 フォシャールの生涯  

第4章 最初の歯科学教科書の原稿  

第5章 歯科を専門職として確立した本  

第6章 歯科教育の先駆者  

第7章 『歯科外科医』―18世紀における歯科の知識  

第8章 『歯科外科医』記述対象となっている主題  

第9章  フォシャールと解剖学  

第10章 フォシャールと齲蝕および歯痛 

第11章 フォシャールの抜歯および歯科手術  

第12章 フォシャールと歯列不正歯の矯正  

第13章 フォシャール歯槽膿漏  

第14章 フォシャールと歯の充塡  

第15章 フォシャールと義歯  

第16章 フォシャールの恩恵

 

原著者の文献リスト

訳者の参考文献

訳者のあとがき


<訳者略歴>

 

髙山 直秀(たかやま・なおひで)

1944年 東京都生まれ

1968年 千葉大学医学部卒業

1972年 干葉大学大学院医学研究科修了

      国立干葉病院小児科,東京大学医学部附属病院分院小児科を経て,

1977年 東京都立駒込病院小児科勤務

1983年 同病院小児科医長

1993年 日本歯科医史学評議員

2003年 東京都立駒込病院小児科部長

2009年 同病院定年退職,同病院非常勤医師

2014年 同病院小児科非常勤医師定年退職

2014年 日本歯科医史学理事