臨床看護のディレンマⅠ 生命倫理と医療経済・医療制度

 

 

マーティン・ベンジャミン,ジョイ・カーティス著

矢次正利,宮越一穂,桝形公也,松島哲久,谷本光男 訳

定価 2,097円 [本体価格 各1,942円]

 

 

 

具体的に豊富な事例を追いながら、看護の臨床に直結した難問を考え解決していく方法を示す。さし迫った課題となってきた医療費の抑制、医療の公正、医療資源の配分というシステム関連のテーマを 1 で、インフォームド・コンセントや尊厳死、エイズ患者の扱い等を巡るナースと患者、ナースと医師、ナース同士の間のディレンマを 2 で扱う。患者と医師の間にあって人間らしい医療を回復する役割をナースに期待。


≪目   次≫

 

第1章 道徳的ディレンマと倫理学的探究

1.看護における道徳的ディレンマ

2.倫理綱領――用途と限界―― 

3.道徳の根本的な問題 

4.倫理学的探究

5.倫理的自律と階層的制度からの拘束

 

第2章 倫理理論上避けて通れない問題 

1.序

2.基本的な倫理的原理

3.倫理学における知識

4.倫理と法律と宗教

 

第3章 機構内方針と公共政策に対する個人の責任

1.個人の責任の範囲

2.機構内の方針とストライキ

3.機構内倫理委員会 

4.告発 

5.公共方針――事前指示 

6.すべてを考え合わせる

 

第4章 費用の抑制,正義,配給 

1.序 

2.費用の抑制と正義の要求 

3.ケアを受ける機会 

4.配給の概念 

5.オレゴン州の提案 

6.倫理的な配給に向けて

7.配給および看護ケアの重要性 

8.看護倫理の領域の拡大

 

付録A 国際看護婦協会「看護婦の規律」

付録B アメリカ看護婦協会「看護婦の規律」 

付録C アメリカ病院協会「患者の権利章典」 

 




〈訳者略歴〉

矢次正利(やつぎ・まさとし)

1931年 大阪市生まれ

1955年 神戸大学文学部哲学科卒業

1960年 大阪市立大学大学院博士課程単位取得(哲学)

1965年 大阪学院大学講師

1972年 大阪医科大学教授

1999年 同退任

 

宮越一穂(みやこし・かずほ)

1949年 石川県生まれ

1976年 大阪医科大学卒業

1980年 大阪医科大学大学院修了

1984年 南大阪病院循環器内科勤務

1990年 同循環器内科部長

2002年 同病院長

 

桝形公也(ますがた・きんや)

1947年  神奈川県生まれ

1973年 京都大学文学部哲学科卒業

1979年 京都大学大学院博士課程倫理学専攻単位取得

1984年 大阪教育大学助教授

1994年 大阪教育大学教授

武庫川女子大学教授

武庫川女子大学アメリカ分校武庫川フォート・ライト・インスティチュート副学長

大阪教育大学名誉教授

 

松島哲久(まつしま・あきひさ)

1948年 鳥取県生まれ

1972年 京都大学文学部哲学科卒業(西洋哲学史専攻)

1981年 京都大学大学院文学研究科博士課程後期哲学(倫理学)

      専攻単位取得退学。その後,同志社大学非常動講師ほか

1991年 大阪薬科大学助教授

 

谷本光男(たにもと・みつお)

1951年  広島県生まれ

1975年  慶応義塾大学文学部哲学科卒業

1985年  龍谷大学大学院博士課程単位取得退学(哲学)

1990年  龍谷大学短期大学部講師

1999年 同教授