心配な梅毒患者の増加

日本での梅毒患者数が2年連続6,000人を超えたとのこと。

とくに女性の患者が増えているのが心配です。

抗生薬のお蔭で、梅毒は日本で最近までほとんど見られることがなくなり、実際の患者を診たことのない

医師も多いようです。

 

17世紀の英国で、カーネギー卿はヨーク公爵と不倫している妻にあえて関係を続けさせ、わざと自ら不潔な売春宿で梅毒に感染して夫人に移し、それをヨーク公に移すよう妻を脅迫しました。ヨーク公は彼の夫人に梅毒を移して、それ以降、ヨーク家の子どもたちは病弱で知的障害が顕れたそうです。「悪質非道な復讐劇に梅毒が利用された例である」。サミュエル・ピープス(*)は『日記』にそう記しています。

 

女性の梅毒感染が怖いのは子どもへの影響です。

 

 

(*)サミュエル・ピープス(1633-1703):英国の海軍大臣。暗号や速記体で書かれた1660~69年の『日記』がその後解読され出版された。

 

参照:『世界病気博物誌―ゴードン博士が語る50の話』(品切れ)