『糖尿病と向き合う一筋の道』
糖尿病医療の第一線で65年間、教育、研究、臨床に取り組み、患者さんに寄り添いながら
診察をつづける米寿(88歳)を迎えた著者のエッセイ。
小林亜星さんをはじめ、著名人との忘れられない思い出やエピソード、50年以上も糖尿病
のコントロールをつづけ、見事な生き方を示す患者さんたちに感服し教えられたこと。
幼少期から医師を志し歩んできた一途な思いや、ジェンダーギャップの辛酸を嘗めながら、人一倍努力した自らのつらい原点を振り返る。<糖尿病と妊娠>のわが国エキスパートが送るメッセージ。
大森安惠 著
四六判 238頁 定価2,200円[本体価格2,000円]
『アレルギー ―現代病の歴史―』
喘息や湿疹、食物による不調などの症状は古代から知られており、19世紀初頭から花粉症の詳細な記載があった。しかし、これら別々の疾患と考えられていた複数の病気が、共通の原因と病態を持つとして、フォン・ピルケが「アレルギー」の名で表現したのは1906年であった。彼の概念は、疾患に対する免疫と組織を障害する過敏反応を示唆した。アレルギーは1世紀余りのうちに、西欧のエリート階級から一般庶民、途上国の人々へと広がり、より致死的な病となり全世界へと拡大する現代病となる。本書は学説史から社会経済、環境、文化まで広くとらえ、英米の著名な医学・科学および一般紙誌で高く評価されている。
マーク・ジャクソン 著 稲毛英介 訳 大塚宜一 監訳
A5判 364頁 定価3,520円[本体価格3,200円]
『止血法の歴史』
出血との闘いの記録
大量出血で死なないために、古代より戦争、狩猟、労働によるケガ、切断術などの場面で、圧迫法、外用薬、焼灼(しょうしゃく)法、結紮(けっさつ)法など様々な止血法が試みられてきた。
しかし近代までは焼きごてによる残酷な焼灼法が主流であった。結紮法は手技が面倒で糸が化膿を引き起こしたが、焼灼法は化膿を抑えたからである。
ルネサンス時代に結紮法が復活し、17世紀にターニケットの発明による強力な一時的止血が可能となり、結紮法が普及する。血管解剖の知識、止血機序の解明、鉗子、結紮糸の改良、消毒法の発明により、止血法が完成するまでを辿る。
サミュエル・C・ハーヴィ 著 川満富弘 訳
A5判 176頁 定価2,750円[本体価格2,500円]
改訳新版 『外科の歴史 ―近代外科の生い立ち』
今や、痛みの怖れも感染の心配もなく、日常的に行われる治療手段としての外科手術。
外科の歴史は人類とともにあって、創傷の被覆から始まり、様々な止血法、傷の縫合のみな
らず、穿頭述が行われた新石器時代の頭蓋骨も発掘され、また、古代ローマ時代の多種・大
量の手術器械がナポリの博物館で見られる。近代に入り解剖知識を得て、19世紀に麻酔法と消毒法が登場して手術が広く普及するまでを、各時代・各地で無麻酔の痛みに耐えた患者と外科医の業績を通して語る魅力的な読み物。
2005年発行の改訳新版。詳細な訳注は背景を理解しやすく解説して、原著の引用部分の出典を調べ上げ、外科史研究のベースともなることを意図している。
W・J・ビショップ 著 川満富裕 訳
A5判 320頁 定価3,520円[本体価格3,200円]
改訂改題新版
『知っておきたい 感染症と予防接種 ―海外に行く前に』
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(旧題:海外渡航者のための予防接種と感染症の知識)
日本と世界の感染症、予防接種の現状がわかる!
なぜ予防接種は必要なのか! 定期接種と任意接種とは? 海外渡航時の注意点!
定期接種となったB型肝炎ワクチン、国内外での承認・市販ワクチンの最新情報。
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髙山直秀・菅沼明彦・城 青衣・中山栄一 著
A5判 208頁 定価2,310円[本体価格2,100円]